応募単価とは?
応募単価という指標は、求人広告会社などが良く商談時や振り返り時に使うものだと思います。応募単価の一般的な考え方は、募集採用費÷応募数で導き出します。
【応募単価を決定する7つの要素とは】
当然ながら、応募単価が低ければ低い程、求人効果が高かったと判断します。でも、この「応募単価」には変動を加わる7つの要素が内在している事はご存じでしょうか?
応募単価をより分解すると、7つの要素に分けられます。
①募集立地
②募集業種・業態
③募集時期
④募集媒体
⑤募集媒体プラン/費用
⑥募集給与待遇
⑦原稿内容
となります。これらの7つの要素が絡み合い「応募単価」が生まれます。
【応募単価を低減する為の取組み】
上記の7つの要素の中で、コントロールできる事柄とコントロールできない事柄に分けると、立地・業種業態以外はコントロールできる事がお分かりかと思います。
残りの5つの要素の中でバイアスが強い順番は
募集時期>募集媒体>募集媒体プラン>給与待遇>原稿内容
となります。特にアルバイト求人においては、募集時期は非常に影響度が高いです。同じ10万円の投資で、1.5倍~2倍の差が開くことも多いのです。また、媒体選定も重要です。面白い事に、掲載立地によって効果が高い媒体・低い媒体が分かれてくるのです。募集をしたい立地で最も効果が高い媒体を選定する事が極めて重要です。
ここで、注意点が1つあります。
効果が低い時期に、〇イトルと試し、効果が高い時期に〇ウン〇ークを試したとしましょう。当然ながら、〇ウン〇ークの費用対効果が高くでると思われます。
しかし、一番大きなバイアスが掛かる時期の前提が大きく異なる為、出てきた応募単価は前提が異なる数値となり、同列に2つの結果を比較すること自体がナンセンスとなります。
この注意点にハマり、正しい比較が行われていない企業が数多く散見されます。媒体のプランは、表示順位など露出に大きな影響を与える為、選択は極めて重要です。最もナンセンスがプラン選定は、兎に角中途半端な事です。
トップページを取りにかかり、短期勝負をするのか?
低プランで長期勝負をするのか?
という風に、闘い方を明確にする戦略が効果が出やすいです。
これは、あらゆるネット販促などでも同じことがいえるはずです。
給与待遇は、当然ながら良いに越したことはありませんが、経営コストを圧迫する恐れがあります。ここで差別化を付けるおススメとしては「日払い/週払い」のシステム導入がおススメです。会社の経理負担も少なく、導入できるシステムが多数あります。時給や給与を大きく引き上げずとも、応募数の増加という点では非常に効果が高いです。
「日払い/週払い」導入で応募数が増加するロジックは、あらゆる求人媒体においてセグメントがあるからです。求職者がこのセグメントにチェックを入れると競合他社が一気に10分の1~20分の1にまで減少します。ゆえに、応募数増加が見込めるのです。
最後に、原稿内容に関してです。
応募者の利便性アップの為、各求人媒体にはリコメンド機能という一気に複数社にエントリーが出来る機能が発達しています。この機能の弊害として、文章すら読まずに応募しているケースが増加する点が挙げられます。
ゆえに、原稿内容の影響度は昔より小さくなって来ている思われます。
大切なのは、トップ文言そして、〇イトルの様な媒体では動画は大きく差別化できる要素です。
【まとめ】
よく使う「応募単価」という指標ですが、表面上の数値だけを見ていると大きく見誤る可能性が高い指標とも言えます。各バイアスを正しく加味した上で、応募単価を向き合う事をお勧めします。
はじめまして。Connect Innovation代表取締役の稲生です。飲食企業のSVなどを経て脱サラ。採用コンサルティング・社内研修講師・面接代行・スカウトメール代行・求人広告代理店・採用ホームページ制作・求人動画制作など採用・育成・定着にまつわる会社を経営しています。また、コロナ問題を変化のチャンスと新たに「ECショップ」の開店にも取り組んでいます。飲食時代に痛感しましたが、小さな人材課題を放置すると、会社内でいづれ大きな課題に発展するものです。また、経営戦略を構築するには必ず、人材採用育成戦略を構築しなければいけないとも実感しました。このサイトでは、企業側の視点・求職者の視点・採用担当者の視点・ワーカーさんの視点・求人広告営業の視点と様々な視点から人材課題にアプローチしていきます。少しでも、皆さんのお役に立てれば幸いです。
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