理念経営とは
「理念経営」の大切さは、様々な経営やコンサルタントが仰っています。
そもそも「理念経営」とはなんなのでしょうか?
「理念」とは、「ある物事についての、こうあるべきだという根本の考え」という意味です。
したがって、「企業理念」は「企業運営においての根本の考え」となります。
これは、企業哲学と言ってもよく、それを基準として経営することを「理念経営」といいます。
理念が無い組織が陥る現象
人材定着に課題があるお店のご相談にのる際に、我々は覆面スタッフとして1日実際に就業する事があります。
そして、人材定着に課題のあるお店の共通項として、「理念が無い」もしくは「理念に基づいた言動を大半がしていない」環境にある事に気づきます。
定着課題を持っているお店の特徴
☑主語が「わたし」の言動が目立つ
例:私はしないけど、マニュアルではこの様にやるらしい
例:(声には出さないが)私が楽をしたいからこの様にオペレーションをしていると感じる言動
☑皆の言動に統一感が無い
例:朝礼での発言とオペレーション時の発言に一貫性がない
例:社員は顧客志向と言っているが、スタッフは全く意識のない言動
☑帰属意識が薄い
例:スタッフの多くが、「いづれ辞めるお店だから」という思考が多い
例:お店が繁盛すれば、時給との費用対効果が悪くなるなどの発言が多い
例:お店を良くしていきたい意識が少ない
サッカーチームの強化でも、野球チームの強化でも、バンド活動でも組織作りは「目的意識の統一化」「互いに意識を合わせる為のスローガン」「目的に到達させる為の戦略・戦術の解釈の統一」を必ず行います。
なぜか!そのフローを辿らないと成果が絶対に出せないから!に他なりません。
人材定着に課題がある組織は、組織作りの序章で問題を抱えている事が散見されます。
結果として、自分たちが「楽」「楽しい」などに主眼を置いた言動が繰り広げられ、「お客様に喜んで頂きたい」から行動するというサービス業の本質が忘れ去られた営業を繰り返してしまいます。
そして、その様な日常に慣れると、成長実感が湧かない為、このお店にいる意味が見いだせなくなり離職に繋がります。
また、新人の意識の高い方は、その様な日常に入店後すぐに直面する訳ですから、時間を費やす意味のないお店と感じ、早期離職してしまうのです。
理念が浸透していないお店は、離職率が高まり、顧客満足度が下がり売り上げが下がります。
お店の内部改善は「理念」から始めよう
☑理念は明示されていますか?
☑日々、理念に立ち返る言動を社員がしていますか?
☑理念に基づいた指導をしていますか?
☑スタッフの成長への教育理念はありますか?
☑お客様にとって最善だと思われる意思決定を意識的に行ってますか?
組織の土台は、理念です。土台をないがしろにすれば、優秀な人材が揃っていても強い組織にはなり得ません。
そして、理念は言い続けなければなりません。一流の店長は「いい続ける」店長なのです。
目的意識を持った組織にする事が、内部改善のスタートであり、組織作りのスタートなのだと思います。
はじめまして。Connect Innovation代表取締役の稲生です。飲食企業のSVなどを経て脱サラ。採用コンサルティング・社内研修講師・面接代行・スカウトメール代行・求人広告代理店・採用ホームページ制作・求人動画制作など採用・育成・定着にまつわる会社を経営しています。また、コロナ問題を変化のチャンスと新たに「ECショップ」の開店にも取り組んでいます。飲食時代に痛感しましたが、小さな人材課題を放置すると、会社内でいづれ大きな課題に発展するものです。また、経営戦略を構築するには必ず、人材採用育成戦略を構築しなければいけないとも実感しました。このサイトでは、企業側の視点・求職者の視点・採用担当者の視点・ワーカーさんの視点・求人広告営業の視点と様々な視点から人材課題にアプローチしていきます。少しでも、皆さんのお役に立てれば幸いです。
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