ES無くしてCS無し
ESとは、従業員満足度(Employee Satisfactionの略)のことをいいます。
従業員の一人ひとりが、職場内においての環境や職種、責任など、あらゆる方面から、満足して仕事に携わることができているかという、指標です。
会社を経営するにあたっては、CS(顧客満足度)とES(従業員満足度)の両面が、
共に均一である事が重要です。
どちらかに満足が得られない場合、何らかの形で支障を来たしてしまいます。
ESがきちんと保たれることにより、従業員はやる気を生み、創造をし、
行動に変化していきます。つまり、経営を支える要です。
ESは表面上では把握できない
ESは表面上で判断をする事は困難です。
そのため、ES調査を行い、そのデータを基準に経営者は改革を検討・実践します。また、ES調査と併せ、従業員から改善提案を受け、改革のヒントのがおススメです。
個別ヒアリングで、ESを把握しようとしても、なかなか従業員は本音を言いません。これは、評価に繋がるかもとか嫌な人に思われたくない等の感情がどうしても出てしまうためです。
定期的にES調査を行おう!
四半期~半期程度の間隔で、定期的にES調査を行う事をおススメします。
調査名目は、「より良い組織にして行く為に、現状課題を明らかにし一緒に改善行動をして行く為のアンケートです」などとポジティブにしましょう!
ES調査をサービスとした会社に依頼されるのも良いですが、無料で使えるツールを使って費用を掛けずに実施できます!
無料でES調査をする方法
①使用ツール
おススメは「Google フォーム」の活用!
完全無料で活用できる為、費用を掛けずに始められます。
②調査内容
調査内容は、同じ質問で主語を「私」と「私の上司」に変えて行うと良いでしょう。上司が自己評価では出来ていると自負している事柄でも、部下から見ると決してそう感じていない実態が明確に出てきます。
その逆もしかりです。
弊社で依頼があった際の、質問例
あなたは、今の仕事に満足している
あなたは、「達成感を感じながら」仕事をしている
あなたは、自分の仕事において「成長している」と感じている
あなたは、自分が「会社・組織にとって大切な責任を担っている」と感じている
自分の仕事が、「適正に評価されている」と感じている
あなたの仕事は、お客様の喜びに繋がっていると感じている
あなたの上司は、「明確なビジョン」を示している
あなたは、上司が示しているビジョンに「そうなりたい、達成したいと共感」している
あなたの上司は、ビジョンや目標を達成するための「具体的な計画」を示している
あなたは、「自分に期待されている役割や成果を明確に理解」している
あなたの会社は、「発言と行動が一致」している
あなたは、上司のことを「リーダーとして信頼」している
あなたの上司は、誰に対しても同じことを言っている
あなたの上司は、気分で怒っていない
あなたの上司は、誰に対しても態度を変えずに接している
あなたの上司は、すぐに言い訳をしていない
あなたの上司は、自分の非を素直に認めている
あなたの上司は、曖昧な発言をしていない
あなたの上司は、先頭に立ち仕切っている
あなたの上司は、意味も分からず怒ることがない
あなたの上司は、理由を正しく知ったうえで叱っている
あなたの上司は、あなたの前で他のスタッフの悪口を言っていない
あなたの上司は、スタッフへの好き嫌いがわかるような行動はしていない
あなたの上司は、柔らかい言い方で話している
あなたの上司は、しっかりとわかるように返事をしてくれる
あなたの上司は、教えていないことをやらせることはない
あなたの上司は、話をしたい時にしっかりと話を聞いてくれる
あなたの上司は、ネガティブな発言をしていない
あなたの上司は、課題・提案に親身に相談に乗ってくれる
あなたの上司は、丁寧な口調で話してくれる
あなたの上司は、店舗内で情報共有をしっかり行っている
あなたの上司は、店舗の規律を率先して守っている
あなたの上司は、手を抜いた仕事をしていない
あなたの上司は、何事に対してもきちんとしている
あなたの上司は、お店のビジョンを語ってくれる
あなたの上司は、時間を厳守している
あなたの上司は、共通のビジョン・目標に向かっている
仕事だけでなく、今のお店に所属することによって、人間的にも成長出来ている
お店では、ミーティングや朝礼が適切な頻度で行われている
お店では、スタッフ一人一人が自分で考え、意見を出し合う場がある
お店では、決めたことを実行することが出来ている
お店では、実行していることを継続し、やり抜くことが出来ている
お店では、出来ていないことや苦手な部分(弱み)ばかりに着目せず、強みにも着目し、伸ばしていこうとしている
お店では、他者や他組織の成功事例に学び、取り入れ活かしている
お店には、高い顧客志向がある
「今の組織に所属し続けたい」と思う
「今の組織をもっと良くしたい」と思う
上司や組織に対して、「今の組織をより良くするための提案」をしている
知人・友人があなたの仕事に関心を持っていたら、積極的に勧める
あなたは今の仕事に働きがいを感じている
新人の受け入れ体制への自己評価は?
あなたが考える、お店の現状の課題をお教えください
会社へのご意見をご自由にください
まとめ
ES調査で最も重要な設問は「今の組織に所属し続けたい」「今の組織をもっと良くしたい」「知人・友人があなたの仕事に関心を持っていたら、積極的に勧める」という3つです。この評価が低ければ、必ず他の設問項目から原因が見えてきます。
また、質問の答えは一般的には5段評価で行いましょう。
既存従業員のESが高くなければ、必ず新人にそれらの言動が伝わります。
結果として、定着率の課題が生み出てきます。
ESを上げる事で、CSが上がり、売り上げが上がり、定着率が上がるのです。
はじめまして。Connect Innovation代表取締役の稲生です。飲食企業のSVなどを経て脱サラ。採用コンサルティング・社内研修講師・面接代行・スカウトメール代行・求人広告代理店・採用ホームページ制作・求人動画制作など採用・育成・定着にまつわる会社を経営しています。また、コロナ問題を変化のチャンスと新たに「ECショップ」の開店にも取り組んでいます。飲食時代に痛感しましたが、小さな人材課題を放置すると、会社内でいづれ大きな課題に発展するものです。また、経営戦略を構築するには必ず、人材採用育成戦略を構築しなければいけないとも実感しました。このサイトでは、企業側の視点・求職者の視点・採用担当者の視点・ワーカーさんの視点・求人広告営業の視点と様々な視点から人材課題にアプローチしていきます。少しでも、皆さんのお役に立てれば幸いです。
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