
有効求人倍率が低いのに採用に苦戦しているサービス業
弊社クライアント様において、飲食業を始めとしたサービス業へのアルバイト・社員応募数が、2020年の秋口に比べ苦戦している状況が続いています。
今、採用マーケットはどの様な状況下にあるのかを推察していきます。
有効求人倍率

このグラフは、2020年度の有効求人倍率の推移です。
大幅な下落が見て取れており、採用がしやすい状況となっています。
ろころが、飲食業を始めとしたサービス業への応募数が募集を掛けても苦戦する現状が明白になってきています。
サービス業が敬遠されるワケ
2020年3月からのコロナ禍の中、飲食業を始めとしたサービス産業は、売上の大ダメージを被っております。
その為、人件費を始めとしたコスト低減を行って今に至ります。
この副作用として、在籍していても全くシフトインできないアルバイト・パートさんが爆増してしまいました。
シフトに入れないスタッフは、必然的に他のアルバイトへの掛け持ちを余儀なくされます。コロナ禍で募集を積極的に行った業種は「スーパー」「コンビニ」「配送業」など業績がむしろ上がった業種です。
サービス業のアルバイトスタッフは、他の業種へ鞍替えをしていった事は、想像するまでもなく必然的な行動だと思われます。
そして、今回の2回目の緊急事態宣言明け(関西は2月末まで)でサービス業を襲っている現状は、「シフト希望が全く集まらない」「2年連続で卒業組のスタッフの募集を行えていない」「昨年秋に採用したスタッフがほぼ残っていない」などのアルバイト不足が露呈して来たのです。
そこで、3月に入り、求人広告掲載の依頼が突如として増加しました。
しかしながら、応募数は想像以上に少ない状況です。
有効求人倍率が非常に低いにも関わらずです。
これらの事が意味する事は、「サービス業」がアルバイト先、就業先として敬遠され始めているという事です。
また、コロナ患者が増加するとシフトに入れないリスクが高い職種への就業を仕事探しの状況で考えざる負えない現状を鑑みると、至極当たり前の流れなのです。
今、サービス業の従業員募集ですべき事

①応募獲得ルートを出来る限る多く持つこと
1つの求人広告メディアへ多くの費用を投下するのではなく、多くのチャネル
運用を行い、応募ルートを増やすことをおススメします。
・Indeedの無料直投稿
・求人ボックスの無料直張高
・engageの無料掲載
・ジョブオブlightでの無料掲載
・リファーラル(紹介)制度の構築
・SNSでの求人
・採用ホームページを求人検索エンジンと連携させる
・求人広告媒体の複数活用
・応募課金型媒体(マッハバイト・しゅふJOBなどの活用)
②即対応・出来る限り早い面接設定
応募者は、併願をより多くする状況にあります。
(有効求人倍率が低い=受かりにくい為)
他社の対応スピードに負けると、面接実施率が悪化し、採用率が大きく下落
してしまいます。
応募があれば、即刻の対応ができる体制を考えてください。
面接日時も出来るだけ早く行う事で、他社より優位に立てます。
③タイミーの活用
経験者をその日だけ採用できるタイミーを有効活用する。
売り上げの先読みが困難な状況では、本来必要なスタッフ総数自体が読み切れ
ません。採用しすぎたら既存スタッフのシフトを削る必要性が生まれますし、
非常に難しい舵取りとなります。
そこで、売上が上がってきた数カ月はタイミーを活用し、店舗運営を行い、
先読みが出来始めたフェーズで追加募集を掛ける。
まとめ
売上が下がり、必要人材不足し募集費を掛けざる負えないという、苦しい状況下が見込まれているサービス業。
正しい戦略を持ちえないまま、この荒波に挑むことは非常に危険です。
上記を踏まえ、自社なりの対策構築をご検討ください。

はじめまして。Connect Innovation代表取締役の稲生です。飲食企業のSVなどを経て脱サラ。採用コンサルティング・社内研修講師・面接代行・スカウトメール代行・求人広告代理店・採用ホームページ制作・求人動画制作など採用・育成・定着にまつわる会社を経営しています。また、コロナ問題を変化のチャンスと新たに「ECショップ」の開店にも取り組んでいます。飲食時代に痛感しましたが、小さな人材課題を放置すると、会社内でいづれ大きな課題に発展するものです。また、経営戦略を構築するには必ず、人材採用育成戦略を構築しなければいけないとも実感しました。このサイトでは、企業側の視点・求職者の視点・採用担当者の視点・ワーカーさんの視点・求人広告営業の視点と様々な視点から人材課題にアプローチしていきます。少しでも、皆さんのお役に立てれば幸いです。
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