
【面接でのMISSION】
日々、採用活動の最前線におられる方々は、面接官を任される事も多いかと思います。
面接って奥が深いですよね。
皆さんが思っておられる「面接でのMISSION」はどの様なモノでしょうか?
私が延べ2,000人と面接を経験して、行きついた答えをご紹介致します。
「面接でのMISSION」は、「入社するかしないかは不明だけど、今日の面接に来て本当に良かった」という心理に求職者に如何に想って頂けるか。
に尽きるかと思います。
その為には、取捨選択を第一に考える面接ではなく、その方の人生を共に考える姿勢で挑むべきかと思います。
【面接官の本当の仕事】

面接官は、求職者を取捨選択するのではなく、求職者の志望度を爆上げする事に集中すべきです。
志望度が上がってから、取捨選択をする事で、競合他社の面接に打ち勝つ確率が高まります。
人気のお店は入りたくても並ばなければ、入店できません。集客に全く苦労しませんよね。
求人も同じで入りたいと思ってもらえる求職者をまずは増やす事で、入社意欲とやる気を持った人材が、必然的に多く入社する体制になります。
面接では、如何に志望度を爆上げさせるかに集中すると、合格通知を出した際の決定率が跳ね上がります。
【志望度爆上げの法則】
法則①待遇面を前面に押し出さない事
弊社では、待遇面推しの面接は可能な限り辞めてもらうように指導しています。
理由としては、待遇面に惹かれ入社された方はいづれ、義務を果たさず権利を主張するタイプの方が多い事が挙げられます。
皆さんが思う優秀従業員は、義務を果たし権利を主張する考え方の持ち主だと思いますので、全く異なったタイプの従業員を多く雇うリスクが高いわけです。
法則②面接官VS求職者のフレームを壊す事
面接の場は、例えるなら合コンの場と似ています。
お互いがより良く見せようと、必要以上に考えてしまうものです。
つまり、本心を見せずに対峙している構図になりがちです。
求職者は合格を多く取りたい訳ですから、面接官に気に入られようという言動に走りがちです。
そんな求職者に本心を語らせるには、VS構造を壊して、メンターの立場を取りに行くべきなのです。
メンターの立場をとると、驚くほど求職者は本音を語り始めます。
③メンターの立場をとる為に、求職者の未来を主体に置く事
中途社員の求職者の多くは、希望よりも不安を感じている事が多いです。
未来へのあらゆる不安が、待遇面を気にする考え方に走らせます。
しかし一方で、心の奥底では仕事に燃えてみたい想いを燻ぶらせている事が殆どです。
一度きりの人生、何かに燃えて生きてみたいけど、
見えぬ未来への不安と恐怖が先立って目先の安定を探している思考ですね。
こうした求職者の気持ちをまずは理解した上で、本質的に人生の可能性を広げる唯一の方法は、状況を打開できるビジネススキルを身に付ける事です。
未来を明るくするには、ビジネススキルを身に付けていく事こそが、抱いている不安を取り除き、挑戦する心を持つ大切さを指導する面接をします。
④会社の為の面接<求職者の未来の為の面接
会社の発展の為に人材採用を行うのですが、求職者にとっての入社は求職者の人生そのものを大きく変化させる決断です。
決断の重さは、求職者の方がはるかに重いのです。
ですから、共に求職者の未来を考え、自社の仕事ならどの様なスキルが身に付き、どの様な未来を描く力が持てるのかを、常に求職者を主体に語るべきなのです。
【まとめ】
面接=人の人生を大きく左右させます。
面接に来られた方に、誠心誠意を尽くし、相手の立場に立って面接に挑まれる事をお勧めします。
全てのお仕事にお客様はいます。本業では、それらのお客様に如何に喜んで頂けるかを考えているはずです。そうすれば業績が上がる事を皆さんは、ご存じだからです。
採用活動も同じです。求職者が面接に来て良かったと想って頂ける状態を目指す事こそが、志望度を爆上げする大切なロジックなのです。

はじめまして。Connect Innovation代表取締役の稲生です。飲食企業のSVなどを経て脱サラ。採用コンサルティング・社内研修講師・面接代行・スカウトメール代行・求人広告代理店・採用ホームページ制作・求人動画制作など採用・育成・定着にまつわる会社を経営しています。また、コロナ問題を変化のチャンスと新たに「ECショップ」の開店にも取り組んでいます。飲食時代に痛感しましたが、小さな人材課題を放置すると、会社内でいづれ大きな課題に発展するものです。また、経営戦略を構築するには必ず、人材採用育成戦略を構築しなければいけないとも実感しました。このサイトでは、企業側の視点・求職者の視点・採用担当者の視点・ワーカーさんの視点・求人広告営業の視点と様々な視点から人材課題にアプローチしていきます。少しでも、皆さんのお役に立てれば幸いです。
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